眠りの習慣
寝る前のスマホで、眠気をつくるホルモンが半分に減っていた
就寝前に光る画面を見ると、眠気をつくるホルモン「メラトニン」が最大55%減り、体内時計が1.5時間以上遅れることが実験で示されています。日本人の中高生9万5千人の調査でも、消灯後のスマホは不眠と結びついていました。反証も解説します。
日本の中高生10万人を調べた調査では、4人に1人(23.5%)が不眠の症状を抱えていました。世界一眠らない国の問題は、大人ではなく子どもから始まっています。原因と反証を論文から解説します。
日本の眠れない問題は、大人ではなく子どもから始まっています。中高生10万人を調べた全国調査では、4人に1人にあたる23.5%が不眠の症状を抱えていました[1]。世界一眠らない国の入り口は、思春期にあります。
「若いんだから少しくらい寝なくても大丈夫」は、データの上では通用しません。
日本大学などのグループが、全国の中学・高校生102,451人を対象に行った大規模調査があります[1]。その結果は、子どもの睡眠の深刻さを示すものでした。
不眠は大人の病気というイメージがありますが、日本では中高生の段階ですでに広がっているのです。
背景には、日本特有の事情が重なっています。塾や部活動による遅い就寝、消灯後のスマートフォン、そして朝の早い通学。これらが睡眠時間を削ります。
そもそも日本人全体が世界で最も眠らない集団のひとつです。OECDの国際比較では、日本人の平均睡眠時間は約7時間22分で最短クラスでした[2]。大人の夜型の生活が、そのまま子どもにも引き継がれています。
消灯後のスマホが日本の中高生の不眠と結びついていることは、別の調査でも示されています。
ただし、解釈には注意が必要です。
それでも「4人に1人」という規模は、個人の問題では片づけられません。
各論文の「主な結果」とあわせて、相反する結果や限界(反証)も併記しています。 集団タグは研究対象(日本人/欧米など)を示します。
結果日本の中高生の23.5%が不眠の症状を持っていた。内訳は寝つけない14.8%、夜中に目覚める11.3%、早朝に目覚める5.5%。
反証横断調査で自己申告のため、不眠の定義や程度に幅がある。因果(何が不眠を生むか)までは特定できない。
原典を読む ↗結果日本人の平均睡眠時間は約7時間22分で調査国の中で最短クラス。短時間睡眠は大人だけでなく子ども・若者にも及ぶ。
反証各国で調査方法・対象年齢が異なり単純比較には限界がある。子どもの数値は国により把握度が異なる。
日本の中高生の不眠はどれくらい多いですか?
10万人規模の全国調査では、中高生の23.5%が不眠の症状(寝つけない・夜中に目覚める・早朝に目覚めるのいずれか)を持っていました。およそ4人に1人にあたります。
なぜ日本の子どもは眠れないのですか?
塾や部活で就寝が遅くなること、消灯後のスマホ、朝が早い通学時間などが重なります。日本は大人も世界最短クラスの睡眠で、夜型の生活が子どもにも引き継がれています。
子どもの睡眠を守るために家庭でできることは?
就寝1時間前にスマホを手放す、寝室に持ち込まない、起床時刻を一定にすることが基本です。週末の寝坊で平日の不足は完全には取り戻せないため、平日の就寝を少し早めるのが有効です。