睡眠の不調
夜中に叫び歩く子どもは3割。夢を見ているのではなく、脳が半分だけ目覚めていた
睡眠中に歩く・叫ぶ・暴れるのは夢ではなく、脳の一部が眠ったまま体だけが動く「睡眠時随伴症」です。子どもの夜驚や夢遊の多くは成長とともに自然に治まります。一方、高齢者で夢のとおりに体が動くレム睡眠行動障害は、将来の脳の病と関わることがあり受診が必要です。症状別に見極め方をまとめます。
不眠・無呼吸・むずむず脚。症状の背後にある科学と、反証も含めた治療のエビデンス。
睡眠の不調
睡眠中に歩く・叫ぶ・暴れるのは夢ではなく、脳の一部が眠ったまま体だけが動く「睡眠時随伴症」です。子どもの夜驚や夢遊の多くは成長とともに自然に治まります。一方、高齢者で夢のとおりに体が動くレム睡眠行動障害は、将来の脳の病と関わることがあり受診が必要です。症状別に見極め方をまとめます。
睡眠の不調
睡眠時の歯ぎしりは、眠りが浅くなる一瞬(微小覚醒)に脳が起こす律動的な筋肉の動きで、意志の弱さや悪い癖ではありません。欧州の成人の約8%、日本の中高生の2〜3%にみられます。多くは生理現象で、歯の摩耗や顎の痛み・頭痛があるときに対処します。マウスピースは歯を守りますが、歯ぎしり自体を治す確実な証拠はまだありません。
睡眠の不調
夜どうしても眠れず朝起きられないのは、意志ではなく体内時計が後ろにずれる「睡眠相後退症候群(概日リズム睡眠・覚醒障害)」かもしれません。日本の15〜30歳の4.3%が該当し、朝の光と起床時刻の固定で改善します。反証も含めて解説します。
睡眠の不調
いびきや無呼吸の疑いは耳鼻咽喉科・呼吸器内科、寝つけない不眠は精神科・心療内科、脚のむずむずは脳神経内科が窓口です。日本人成人の約14%が日常生活に支障のある不眠を抱えます。症状別に何科を受診すべきか、睡眠外来の選び方とあわせて解説します。
睡眠の不調
不眠の治療で世界・日本の指針が「最初に勧める」のは睡眠薬ではなく、認知行動療法(CBT-I)です。睡眠薬は有効ですが、高齢者では転倒や認知の低下などのリスクが利益を上回ることもあります。睡眠薬・睡眠導入剤との正しい付き合い方を、論文と指針から解説します。
睡眠の不調
夜中に目が覚めるのは、あなただけではありません。一般の人の約3割が週3回以上の中途覚醒を経験しています。問題は「目覚めること」より「その後に眠れないこと」です。原因は加齢・お酒・夜間頻尿・無呼吸などで、多くは対処できます。論文と反証から解説します。
睡眠の不調
昼間の強い眠気は、気合いや根性の問題ではありません。気づかぬうちに溜まった睡眠負債か、いびきなど夜の睡眠を壊す病気が背景にあります。日本人約2.9万人の調査では、日中の眠気と最も強く関連したのは「いびき・呼吸の乱れ」でした。論文と反証から解説します。
睡眠の不調
眠れない状態が続くと、うつになるリスクが約2.6倍に高まります。不眠はうつの結果であると同時に、うつを呼び込む原因でもあります。日本人高齢者3,000人の研究でも、寝つきの悪さがその後のうつと関連しました。眠れないと心が沈む仕組みを、論文と反証から解説します。
睡眠の不調
夜、脚の奥がむずむずして眠れない「むずむず脚症候群」。その多くの背景に、脳の鉄不足があります。日本人の有病率は約4%と欧米より低いものの、鉄が不足しがちな日本人女性では見逃せません。論文と反証から解説します。
睡眠の不調
慢性的な不眠症の第一選択は、いまや睡眠薬ではなく「眠りの考え方と習慣を変える治療(CBT-I)」です。薬と違って効果が長続きし、依存もありません。日本人の不眠は男性12%・女性15%。それでも日本は薬や寝酒に頼りがちです。論文と反証から解説します。
睡眠の不調
睡眠時無呼吸は太った人の病気と思われがちですが、東アジア人は欧米人より痩せていても発症します。同じ重症度なら欧米人は肥満、日本人を含む東アジア人は顔の骨格が狭いことが原因でした。論文と反証から解説します。